新卒で大企業から内定をもらうのは簡単な理由


大企業の面接官が考えていること

ある程度のポジションになると、日系大企業では新卒採用の場に狩り出される。

日々の業務でおっさん達との仕事に飽きてくると、気分転換になる業務であるが、ものの2~3日もすると飽きてくる。

新卒の学生の面接をしていると、何かしらこちら側のニーズとズレていたり、他の学生と同じようなことを話す学生が多い傾向がある。

新卒採用も相手のニーズを見極め、競合との差別化を図り、自分の長所を売り込む活動であるため、3Cの視点が必要だ。

今回は特に情報が得づらい面接官が何を考えているのか、について情報提供したいと思う。

 

面接官はそれほど真剣に話を聞いている訳ではない

新卒の面接と言われると、何やら偉そうなおっさんが偉そうに質問をぶつけてくるイメージを持つと思うが、このおっさん達が何を考えて面接を行っているかをよく知る必要がある。

実際に面接官をやった経験からすると、1日に1時間づつ5~6人面接を行うため、最初はまだいいが、3~4人目あたりからかなり退屈になってくる。

朝はまだいいが、午後の昼食後などは眠くてしょうがない。夕方になるともう帰りたくなる。

人事から履歴書類、質問集や評価シートを事前に渡され読み込んで面接結果を記入するが、もはや1日に5~6人も面接をしていると記憶がなくなってくる。

 

「オイオイ、人生かかってるんだからちゃんと評価してくださいよ!」

 

と思われるかもしれないが、面接官も人間だしそんなものだ。
ずっと集中していることは不可能だし、年を取るに連れて集中力も散漫になる。

 

さて、そのおっさん達が学生の何を評価しているかを分析してみよう。

 

1次面接(人事面接)

最初は大体が人事面接になると思うが、読んで字の如く人事の管理職が出てきて面接を行う。この人事が何を考えているかというと、大企業のサラリーマン人事はとにかく、

「こんな変なヤツ最終面接に通すんじゃねーよ!」

と他の部門の管理職からクレームを受けることだけは避けたいため、基本的なことをチェックして大丈夫そうであれば通すようなフィルタの役目を担っている。

・外見がまともか

・コミュニケーションがまともか

・ある程度会社の事業内容や業務内容を理解しているか

程度である。

よくネットの記事などで、人を見抜く採用のプロ、といった紹介を受けている人物もいるが、基本そんなスキルは人事部にはないしハッタリをかましていると思う。

正直、1時間でその人が優秀か否かを見抜くのは不可能である。
30歳くらいまでにどれだけの経験とトレーニングを積むかで、大体その人のビジネススキルは形成されるため、新卒入社時の断面では、外面がいいだけのローパフォーマーか、大きく成長するハイパフォーマーかは誰も分からないのである。

なので、別に興味がない企業でも興味があるフリをすること、まともそうなヤツに見られるように装うことが出来れば問題なく通過できるだろう。

 

人事は会社への忠誠心が高い傾向にある

なので、ある程度基本的なことしかチェックできない人事面接であるが、彼らは会社に対するロイヤリティだけは高い傾向にあるので、会社の事業方針については聖書のように頭に叩き込んでいる。

彼らに、

「キミのような人材を待っていた!」

とクサイ台詞を吐かせるためには、上場企業であれば、

・中期経営計画

・決算説明資料

・アニュアルレポート

ぐらいはしっかり読み込むようにしよう。

企業説明会の会社紹介を熟読してくる学生もいるが、その情報は学生に良く見せるために作られており実態と乖離したかなり盛られた内容が多く、他の競合の学生も理解しているため差別化にならないことから重要な情報ではないことを認識しておこう。

 

2次~最終面接(役員面接)

これくらいになると、事業部長や役員クラスのおっさんが出てくるわけだが、

「今年の新卒採用の面接官お願いしますね!」

「やったことねーよそんなん。」

といった会話が2~3月頃飛び交う。

人事ですら上っ面しか評価出来ないのに、採用がメイン業務でないラインの事業部長や役員はもっと採用のスキルが低いし、そもそも興味がない人が多い。

 

入社してすぐに辞めないかを一番気にしている

彼らが何を一番気にするかというと、やはりサラリーマン、後で、

「あの新人すぐ辞めたじゃねーか!評価下げるぞ!」

と上司から言われることぐらいだ。

なので、新人が3年以内に辞める理由のTOP1~3は面接の段階でリスクヘッジしておきたいという心理に駆られる。

・会社のカルチャーにフィットするか

・一緒に働いてやっていけそうか

・自分達の業務をよく理解しているか

など、おっさん達と気持ちよくコミュニケーションを取れたかどうかが評価される。

よく、「いやー、最終面接は質問が難しくて手ごたえ無かったなー」

と電車で後悔している新卒学生に遭遇するが、単に会社として質問項目の統制が取れておらず、その役員のオヤジが何を思ったのか突発的に発した質問が意味不明なだけだったケースも多いと思う。

大企業で年齢を重ねてずっといると、思考が定まらなくなる人も多いので、

「今の質問ってなんか意味あるんですか??」

と面接官の間でも、えっと思ってしまう質問をするおっさんも多いのだ。

 

なので、会話のキャッチボールがうまく行けば、

「いやー、あの青年なかなかの人物だな!」

と評価されるわけだ。

しかし、キャッチボールを上手くやるためには、共通言語が必要だ。

相手がキャッチボールしたいのは、野球ボールかソフトボールかサッカーボールかなんなのか??

部長や役員クラスになると、会社の宗教に染まりきっている人間ばかりなので

人事面接準備同様、会社のIR資料が頭に入っていることに加えて、業務内容や社風を理解しているという要素が加われれば完璧だ。

なので、会社のIR資料に加えて、

・OB訪問(出来れば自分の希望部署の先輩)

・会社の口コミサイト(Vorkers、キャリコネなど)

を見ておこう。

 

日系大企業から内定をもらえる学生の特徴

 

以上、日系大企業から新卒で内定を取るためのポイントをまとめると、

 

・爽やかな外見と服装

・はきはきとしたコミュニケーション

・会社の中期的な事業方針や業務内容の理解

・それに対して、自分がどのように貢献できるか

 

上記が備わっていれば、大体の企業は受かると考えられる。

面接官は大した人材がやっている訳でないし、その面接官が学生の時と今の学生を比較すると、今の学生の方がよっぽど優秀でしっかりしている。

語学留学やインターンなど、就職のための準備を在学中にしっかりしてきている人が多く、偉いなーと感心することがある。

方や一方、面接で出てくるおっさんは、バブルの大量採用で学生の頃に脳みそが溶けるくらい遊んできて、適当に就職活動を終わらせ、大したプレッシャーもなく年功序列で昇進している人が多いのだ。

 

大企業の新卒採用は無難な学生が採用される、金太郎飴採用になる

大企業は、爽やかな外見、当たり前の思考プロセス、はきはきとしたコミュニケーションが出来る同じような個性の無い学生が集まる。

個性の無い大企業サラリーマンのおっさん達が、幾多のプロセスを経て評価し合った結果であるため、当たり前の結果とも言える。

 

「大企業から内定5個も貰ってすげーじゃん!」

と就活の勝ち組のように称えられる学生もいるが、そういった学生はむしろ外面がよいが斬新な考えなどは持ち合わせていない個性の無い人とも捉えることができるので、社会に出て成果を出せる人材かどうかは別物と切り分けて評価する必要がある。

 

ただし、一部の外資投資銀行/外資コンサルやベンチャーなど、採用のミスが自分の雇用に直結したり、会社の倒産に繋がったり命がけでスクリーニングをかけてくる会社もあるので、そういった会社だと異なったアプローチが必要になるため注意しよう。

 

後は、どの会社に入社するかも重要だが、入社後にどのように成長するかがもっと重要であるため、しっかり経験を積ませてくれて、トレーニングを施してくれる会社に入社しよう。

 

新卒採用の面接でも、

「キミの長所なんなの??」

「コミュニケーション能力です!」

10年経って中途採用の面接でも、

「キミの長所なんなの??」

「コミュニケーション能力です!」

と回答してしまうような、筆者のような人材が社会で大量発生する事態だけは避けたい。

 

就職活動の学生には、面接官に臆せずにがんばってもらいたいと思う。

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■ この記事を書いた人

元戦略コンサルタント(サイト運営者)
元戦略コンサルタント(サイト運営者)
MARCH大卒→精密メーカーSE(3年)→総合系コンサルティング会社戦略部門(4年)→日系製造業事業再生(3年)

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