フリーランスのコンサルタントが起業に失敗する理由、デメリットとは?


野良コンと呼ばれるフリーランスコンサルが起業に失敗する理由、デメリット(安定した案件がないなど)や、 年収などについて解説していきます。

「野良コンってなに??」

働き方改革がもてはやされている昨今、企業に属さずにフリーランスコンサルタントとして独立されている方も多いと思う。

フリーランスコンサルタント≒野良コン

という解釈で問題ない。

「それなら野良コンって聞こえが悪いから、フリーランスコンサルタントって呼べばいいのでは」

と思われるかもしれないが、コンサルティング会社に所属する人達から、フリーランスコンサルタントが見下されるケースがあり、ときどき野良コンという言葉が使われる。

なぜ見下されるのか??

というのも、ずっとフリーランスコンサルタントで居続けることが、コンサルから起業した際の失敗例として扱われるケースがあるからだ。

「失敗している状態」をもう少し詳細化すると、

「起業してベンチャーを立ち上げて事業を作ると宣言したにも関わらず、自分の時間を切り売りして生計を立てるにとどまっている状態」

である。なので、時間を自由に使いたい、組織に縛られたくないといった理由で自らフリーランスコンサルタントになる人は、野良コンと見下されることはない。

なぜ、コンサルティング会社出身者が起業しても、事業を作るといいつつ野良コン化してしまうのか??

その要因を分析してみたいと思う。

 

フリーランスコンサルタントが起業してもうまくいかない要因

ソリューションを作れない

コンサルティング会社にいると、売れるモノやサービスを作る、それを販売して請求書を出して入金を確認するといった一番重要な機会が与えられないため、事業を作ることができない。

「えっ、新規事業開発のプロジェクトとかコンサルティング会社のホームページに載ってますよ。得意なのでは??」

と思われるかもしれないが、結局それらのプロジェクトは、事業会社の従業員にヒアリングして、人が発想したアイディアを整理して評価しているにすぎないし、それを実行する経験も身につかないので、妄想したり事業計画は書けても、サービスを発想して実行しきってマネタイズする経験は積めないのである。

 

リスクを取った投資ができない

金の稼ぎ方は、3通りあると思われる。

  1. 人に喜ばれることをする
    →人の為になる、会社のためになるサービスを役務提供し、対価を得る行為
  2. リスクを取って投資する
    →これは株、FX、不動産など、自分の金をリスクに晒しリターンもしくは損失を出す行為
  3. 既得権益を行使する
    →著作権や生活保護など、その人に帰属する権利を持っていればお金が発生するもの

サラリーマンは主に1で金を稼いで生計を立てていると思うが、事業をやるということは1+2、つまり、リスクを取って投資し、かつ人の役に立つサービスを作るという要素が必要となる。

なので、一生懸命働くだけではダメで、直ぐにお金にならない、もしくは全くお金にならないかもしれない事業開発に投資し続けなければならない。

野良コン化する人の傾向を見ると、リスクが取れないので、資金調達せず自己資本を自分の生活のために守る意識が先行し、ちまちまと自分の工数の切り売りや仲介業に依存して日銭を稼ぐことに没頭してしまう。

そうなると、マネタイズをシステム化できず、従業員も増えず、野良コンモードから一向に抜け出せなくなる。

「独立されているんですね、何に投資しているんですか??」

と尋ねても、明確な回答が返ってこない場合は、野良コン化している人だと判断してよいと思われる。

 

年収が良くなるので止められない

サラリーマンとして企業に属している状態は、株でいうと利回りで生計を立てている状態なので、キャピタルゲインで大きく儲けることはできないので貧しい。

また、日本の税制がサラリーマンに不利に作られていたり、企業側に稼いだ粗利を大量に搾取されるため、儲けることができない。

総合コンサルティングファームのコンサルタントも、月150~200万くらい会社は顧客にチャージしているが、実際にコンサルタントに支払われる給料は月50~60万と想定し、そこから税金を引かれると手取りも40万程度になる。

しかし、野良コン化すると、フルタイムで働くと月150~200万が直接自分の会社に入金され、かつ法人化していると税制面が有利に働くため、手取りベースで考えると節税もしっかりやれば2倍くらいになるのではないだろうか。

年収1500万から2000万くらいになり、十分な年収であると判断してしまう。

なので、コンサルをやると抜け出せなくなるとよく言われるが、リスクを取って事業に投資しなくても、十分豊かな生活が送れる賃金が稼げてしまうのだ。

最近はコンサル案件とフリーランスコンサルタントをマッチングするサイトも流行っているため、仕事の供給も安定しているのである。

 

チームビルディングが出来ない

事業を通じて達成したいビジョンや情熱がなかったり、リスクを取らずにチマチマしていたり、人間的な魅力が欠けている人が起業すると、自分と同等かそれ以上のスキルを持った優秀な仲間を惹きつけることができず、一匹狼ワントップモードに突入してしまう。

また、創業メンバーを選ぶとなると、サラリーマン気質のローパフォーマーを選ぶと後でお荷物になり、周りのメンバーからの不満も出たりするので、自分と異なるスキルセットを持った優秀な人材を惹きつけなければならない。

野良コン化する人は、ビジョンが無く人間的な魅力も微妙な人が多く、創業の際も中途半端な副業やりたいですサラリーマンが集まってきて、結局消滅していく傾向がある。

「でも、収入面なら野良コンってコンサルティングファームにいるよりアツいじゃないですか!」

と思われる人もいるかもしれないが、野良コンにもデメリットはある。

 

フリーランスコンサルタントのデメリット

中長期的に雇用が安定しない

好景気、人手不足の今であれば、案件も豊富にあり安定すると思うが、不景気になった瞬間すぐに切られるリスクがある。

企業としても人件費ではなく外注費扱いなので、来月から契約しませんといえば販売管理費が軽くなるので、正社員よりも先に切られる。

また、コンサルティングビジネス自体が、情報+経験+役務提供の3つをバリューとして提供し顧客は買っているのだが、野良コンを続けていると大手ファームと異なりナレッジの共有やトレーニングの機会を失うので、情報と経験の提供が経年劣化していく。

なので、50歳、60歳になったときに野良コンでずっといると、自身のコンサルティングサービスが陳腐化して売れなくなる可能性が高いのである。

 

コンサルファームの人から馬鹿にされる

事業を起こす、と豪語して退職した末、同僚に、

「えっ、何の事業やってんの??うまくいってる??」

という問いに窮したり、

「あいつ、事業やるって言ってたのにまだ野良コンやってるじゃん」

と言われることに耐えられるかどうか、本人のプライドが傷つく可能性がある。

事業は成功するほうが稀なので、これは本人の受け取り方次第だと思うが。

うまく事業を作れず、野良コン化した先輩方も、結局コンサルティング会社に戻るか事業会社の管理職ポジションで採用される道を選ぶのも、上記2つの不安に耐えられなくなった結果だと思う。

ただし、起業直後はキャッシュフローが不安定で、投資する余力もない人が多いと思うので、野良コンをつなぎでやる分にはとてもいい手段だと思う。

しかし、自分が起業に向いていない、投資のプレッシャーに耐えられない、仲間をうまく惹きつけられない、と判断した場合は、また意地を張らずに企業に属する選択をするのもありだと思う。

ドラゴンボールZと異なり、悟空のような一匹狼なってしまってはダメだ。

野良コンボールZの最終話は、フリーザや惑星ベジータが壊される前のベジータになり、事業を作って仲間を増やして自分の王国を作ることがゴールである。

「あいつすげーな、めっちゃ稼いでるしこの前メディアにも取り上げられてたぞ!」

と、コンサルの仲間から憧れられる存在を目指してもらいたいと思う。

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■ この記事を書いた人

元戦略コンサルタント(サイト運営者)
元戦略コンサルタント(サイト運営者)
MARCH大卒→精密メーカーSE(3年)→総合系コンサルティング会社戦略部門(4年)→日系製造業事業再生(3年)

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