郷に入りては郷に従え!コンサルティングファームと事業会社の社風の違い


コンサルティングファームに入社すると、自分のキャリアを考える必要性に迫られる

コンサルティングファームと事業会社は、社風、働き方、キャリアの作り方など、大きく違った環境になっています。

 

コンサルティングファームの扉を一度叩いた方は、「大手事業企業に新卒入社し、定年まで勤め上げる」という安定的キャリア路線から外れ、「自分の道は自分の頭で考え、リスクテイク&ヘッジしつつも、リターン最大化できるようキャリア選択をしていく」というイバラの道を歩んでいることになります。

 

「そもそも、この時代、大手事業会社に新卒入社したからといって、安定ではない」という意見も多くありますが、ここ日本においては、依然「有名大学から大手企業に就職し、定年まで勤め上げる、というキャリアパスは有効である」と言っても過言ではないでしょう。

 

私自身は、新卒でコンサルティングファーム→事業会社、というイバラの道を歩んでいる野良犬の一人ですが、このエントリーでは「コンサル出身者が事業会社で活躍するためには?」という所にフォーカスして書きたいと思います。

(尚、ここで取り上げる事業会社は現職の1社のみのサンプル、というよりは、いくつかの事業会社を見て感じた私の所感・雑感となっているので、その点ご留意頂きたい)

 

 

コンサルティングファームと事業会社の違いは?

 

大前提として、「隣の芝生は青く見える」とはまさに格言で、コンサルファームにいた時は事業会社が良い環境に見え、その逆の時はコンサルファームが良く見える、というバイアスを意識する必要があります。

また、個社個社の事業や所属先によっても諸条件が異なるので、単純比較は禁物ではあるのですが、大まかに両者の違いを知っておくことはキャリア選択において重要かと考えています。

 

コミュニケーション重視の事業会社

一言で言えば、事業会社は「コミュニケーション重視」、コンサルファームは「アウトプット重視」です。事業会社は『商品を作る仕組みや基盤があり、大勢の人間で回している』ため、とにかく根回しや会議などでの意思疎通が重要です。

「判断やロジックの妥当性」よりも、「誰が何を言っているか?」「主要な人物の合意形成を得ているか?」が非常に重要なポイントになります。組織階層上、偉い人の主観や考え方が全てになります。

 

アウトプット重視のコンサルティングファーム

一方、コンサルファームは『個々のアウトプットやスキルが商品であり、極論個人単位で回している』ため、「いかに個人が妥当なアプローチやロジックを組み立て、アウトプットを作るか」「プロジェクトマネジメントを的確に行い、クライアント満足を得るか」という所が重要となります。

勿論クライアントの「何となく」の主観に振り回される、という所は事業会社と一緒と言えば一緒ですが、プロジェクトマネジメント機能がしっかりしていれば、「振り回しによる被害」も最小化できます。

 

前述の差異は当たり前に見えますが、覚悟すべき大きな違いです。

 

事業会社で出世するために重要なのは、立ち振る舞い

事業会社では個のアウトプットスキルなんて、ほぼどうでも良いのです。いかに組織内で調和を保ち、コミュニティを円滑に動かしていくか、出世のために上手くポジショニング・政治をして、ご機嫌を伺いつつキーマンの前で「やっている感を見せるか」が大事になります。

(勿論最低限はやっておく必要はありますので、あしからず)

コンサルファームでも勿論その風土はあるのですが、評価スキームがしっかりしている組織であるならば、コミュニケーションだけのハリボテ人間は淘汰されます。

なので、能力やアウトプットに自信がない場合はひたすらダメという烙印を押され、望みのプロジェクトもできず、またプロジェクトに入っても非人道的な扱いを受けたり、という辛い環境でもあるので、「あちら立てば、こちら立たず」という感じでしょう。

 

上記は一例ですが、両者は、属する人間の思考、スキル、リテラシーや組織の評価方法、仕事のやり方、制度、カルチャーなど、コンサルと事業会社は各所大きく違います。

ただ、どちらに所属するにしても、どちらかのやり方を持ち込むのでもなく、「郷に入りては郷に従え」の格言の通り、「各組織の成功ドライバーを見極め、早くそのノウハウを獲得して、上手く入り込み、定着する」のが吉です。

 

ポストコンサルが事業会社で活躍していくためには?

では、ポストコンサルがそんな事業会社で活躍するためには、どうしたら良いのでしょうか?

コンサル時代のプロフェッショナル意識は捨てる

上述の通りですが、まずはコンサル時代のプロフェッショナル意識やアウトプット志向を捨てましょう。その力は最小限利用していくことは必要ですが、そこにこだわりを持ち過ぎたり、固執し過ぎる人は「コミュニケーション重視」「調和重視」の事業会社で出世できません(事業会社でも経営層がコンサルタント出身の場合は例外です)。

 

とにかくその組織の成功ドライバーやキーパーソンやシステムを見極めることに徹し、その後、その中で生き抜いていくために必要なマインド、スキルを身に付けましょう。

 

無意味な会議にも、きちんと参加する

一例ですが、事業会社では無機質・無意味な会議や管理業務が多かったりして、そのあたりも非常にストレスフルに感じるはずです。ただ、その素振りを見せてはいけません。「あたかも心から大事と思っているように振る舞う必要がある」と私と似たキャリアパスを歩んでいる先輩は仰っていました。

 

それでいいのでしょうか?「もし事業会社で上手く行きたい」という人にとってはいいのでしょう。事業会社の利点(「事業の当事者」に一応はなれる、ワークライフバランスが良い、業界の専門性が身に付く、業界ネットワークができる、等)もある訳です。

それを選択したのは自身ですので、そこは目をつぶり、自身の獲得したいものを得ることに集中しましょう。

コンサル時代に身につけたスキルを活かすチャンスも十分ある

一方、周囲の環境に埋没してしまっても出世できません。事業会社のプロパーの人は概ね、プロジェクトマネジメント、ファシリテーション、ドキュメンテーションが十分にできません。そこはコンサル出身者である貴方が、要所要所でその刀を見せながら、裁いていくと周囲と差別化でき、重宝されます。

 

ただ、前述の通り、事業会社は「調和を保つ」という所が主目的の活動体なので、あまり鋭い刃を振り回し過ぎても、評価が必ずしも良くなるとは限らず、居難くなったりもするので、そこはバランスを取っていく必要があります。

また、重宝され過ぎて、そういった類の仕事が集中する傾向にあるので、「上手く立てつけを作って断る」などしていき、ワークライフバランスは自身で守りに行く処世術も必要になります。これも前述の先輩が仰っていました。

 

以上、ポイントを絞って色々と書きましたが、要は事業会社であれ、コンサルティングファームであれ、違いを知り、「郷に入りては郷に従え」という格言通り、そのKFSに沿った働き方をする人間が勝つ、ということです。

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■ この記事を書いた人

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